光がんざき亭

光で演芸のお楽しみを! 生の落語や浪曲、講談、演芸に触れる機会が少ないなら、その機会をつくっちゃお! だって、演芸が好きだから。 ふだんのまちの中に、演芸というお楽しみをみなさまと一緒に作り育ていきたい。 どうぞ光がんざき亭へお運びくださいませ

光がんざき亭 開催のご案内

光がんざき亭開催のご案内申し上げます。

 

 

 

『落語教育委員会

三遊亭歌武蔵・柳家喬太郎三遊亭兼好三人会

 

9月4日曜日14時開演(13時30分開場)

光市民ホール小ホール

全席指定 一般4,000円/中学生以下1,000円(当日券500円増)

※未就学児の入場はご遠慮ください。

 

チケット発売 7月2日(土)

チケット取扱い 光がんざき亭・光市民ホール・周南文化会館・スターピアくだまつ・周東パストラルホール

チケットぴあ(Pコード:513-104)・ローソンチケット(Lコード:63316)

 

落語会の個性派三人が古典落語新作落語、はたまたコントも披露!?

抱腹絶倒な話芸をたっぷりお楽しみください!

 

出演は、ご存知のとおり

三遊亭歌武蔵師匠! 柳家喬太郎師匠! 三遊亭兼好師匠!

それに、兼好師匠の三番弟子、二つ目昇進されたしゅりけん改め三遊亭兼矢さんも出演されます。兼矢さんは岩国市出身!

 


会場はこんな感じ、こじんまりしています

小ホール | 光市民ホール (hikari-bunka.or.jp)

 

図のアイコンをクリックすると、ステージビューが表示されます。

小ホール | 光市民ホール (hikari-bunka.or.jp)

 

 

 

光がんざき亭と光市民ホールとの共催公演は2018年から行っています。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年は中止、2021年は延期いたしました。その延期したというのが、この会です。

ようやく!実現です。

 

チケット発売は

7月2日土曜日から

光市民ホール・周南文化会館・スターピアくだまつ・周東パストラルホールのプレイガイドにて。


チケットぴあ(Pコード:513-104)・ローソンチケット(Lコード:63316)

 

お席を選んで購入をご希望でしたら、光市民ホールが確実です。

チケット購入 | 光市民ホール (hikari-bunka.or.jp)

直接光市民ホールへお越しいただけない場合は、

ホールへ電話してチケットを予約→

郵便局から電信払込みでご送金→

入金確認の後、簡易書留でチケット郵送

という方法があります。

詳しいことは光市民ホールのホームページからチケット購入のページをご参照ください。またはお電話でお問い合わせください。

 

光がんざき亭もチケットをお預かりしています。

お席についてはお任せでお願いいたします。

 ご予約お申込みはこちらから。

 https://docs.google.com/forms/u/1/d/e/1FAIpQLSf5mGqaUTvt-d04DA4qb33m_L0jztf0wsdbbYNii99BE6jbZQ/viewform?pli=1

 折り返し承りのメールをいたします。自動返信ではありませんので、お時間頂戴いたします。ご了承ください。

 

光市民ホールでの久しぶりの落語会!

しかも人気者勢ぞろい!

「よく企画できましたね!?」ですって?

ええ、だって4年越しの企画ですから。


ホールで聴きたい落語会は???と考えたときに思い浮かんだのが、このユニット「落語教育委員会」でした。がんざき亭におこしいただいたことのある歌武蔵師匠にお願い申し上げて、本当なら昨年2021年に開催予定でした。

それがコロナ禍の煽りを受け、1年延期。ご高配賜り、ようやく開催できる運びとなりました。


まだ心配なコロナ禍ではありますが、予防対策しっかり。もちろんお客様にもご協力をおねがいいたします。

よろしかったら、ぜひご一緒に楽しみましょう

 

 

おてらでらくご 開催しました

梅雨の真っ只中、お天気が心配でしたが、6月18日土曜日は、雨もやみました。

強力な晴れ人間がいるに違いないと思ったら、本日出演の春風亭一蔵さんが晴れ男と判明。

 

まずは前座をつとめるのは 加藤住職。

お話は「仏教って面白い!」

 

戒律では飲んではいかんとなっているお酒だけど、

般若湯」といって嗜むお坊さんも多い。

中には嗜むどころでない坊さんもいたりする。

ビールは「泡般若」、

麦焼酎ならぬ「麦般若」や「米般若」といったものもありと、

いかにお酒が好きという話で笑わせながら、

本題のお釈迦さまの話へ。

29歳で出家したお釈迦様=ゴータマシッタールダの生涯の話から、

仏教の教えは俗世間の中で生きることの中に本質的なことがある、、、

お寺というと、とかくお葬式のイメージがあるけれど、

本来は今日のように人が集まる場所である、、、などなど

前座の話はこのくらいにして、

落語会のはじまりはじまり

 

紀州 一蔵 

替り目 小辰

お仲入り

高砂や 小辰

竹の水仙 一蔵

 

 

今年の秋、9月21日から真打に昇進することが決まっているお二人。見た目の雰囲気も、性格も違うようなお二人ですが、住職の話からの良い流れをうけて、観客をうまくのせる話芸を繰り広げます。

自己紹介ののっけから観客の聴く耳をまとめつつ、まくら(本題の話に入る前にする軽いおしゃべり)では小噺で笑いをとり、上手く落語のネタに入っていきます。

 

小辰さんの1席目は酔っ払いの亭主とおかみさんとのやり取りがおもしろい『替り目』。寄席でもよく聞く噺ですが、小辰さんは表情に他の人はやらない独自の工夫があって、聴かせます。どんな工夫かは、見たことない人のために内緒にしておきます。

2席目は『高砂や』。婚礼の席で謡われる『高砂』をご隠居さんに習うけれど、うまくいかない。小辰さんは声の良さを活かして、謡や物売り声を聴かせます。

 

一蔵さんの1席目は早世した7代将軍の後、だれが次の将軍になるのか、その騒動を題材にした『紀州』。語りで話を進めながら、くすぐり(話の中にいれる軽いギャグ)を入れつつ、聴かせます。

2席目は、江戸時代の名工「左甚五郎」の噺の一つ『竹の水仙』。文無しの泊り客が宿代のためにこしらえたのは、竹で作った水仙の花。これが見事に開いて、、、

話がすすんだところで、会場から携帯電話が鳴りだしてしまいました。話に集中していた会場の緊張が一瞬ほどけてしまいましたが、そこは一蔵さん、そのハプニングをいじりつつ、ちょっと声を大きくして「はい!こっち集中!」と笑いを取り、再び集中を高めてから噺の終盤へ。さすがの力業で、聴かせてくれました。

 

噺に独自の工夫を凝らすところや、ハプニングにも機転が利くところが、真打昇進の証でしょう。

また、住職の話からの流れを受けて、世間話のようにさりげなく落語の世界に観客をいざなっていくお二人の話芸は、心地よくゆったりと、ふふふと笑い、あははと笑い、幸せな気分になっていきました。

小辰さんは、押しがそんなに強いわけではないのに、くすっと笑っているうちに、落語の世界に自分も入っていった気分になりました。しぐさやものの言いようで人物を巧みに演じ分け、謡や物売り声では声の良さが、光ります。よく演じられる噺でも、独自の工夫で笑わせるところはさすがだなぁと思いました。

一蔵さんは「趣味はダイエット、特技はリバウンド」と自己紹介され、見た目その通りな様相に笑っているうちに、豪放な雰囲気そのままの落語の世界へ引き込まれていきました。見た目の豪放さとは裏腹に、話の中で見せる細かいしぐさがきっちりとしていて、光ります。途中、携帯電話の呼出音がなった時も、一瞬解けそうになった観客の集中力を再び高める力技はさすがだなぁと思いました。

これからの活躍が期待される楽しみなお二人に、梅雨時季を忘れさせてくれる、明るく朗らかなひとときとなりました。

 

会の終わりには恒例のじゃんけん大会。

住職に勝ち続けたお一人に色紙がプレゼントされました。

 

 

2022年のおてらでらくご ご案内

今年はいつものように6月に開催いたします。

 

今年のご出演は

春風亭一蔵さんと入船亭小辰さんです。

 

6月18日土曜日 如宝寺(光市室積西ノ庄)

13時30分から、住職のお話

14時から、落語会

 

 

 

 

6月19日日曜日 本光寺(山口市徳地町串)

12時30分から、住職のお話

13時から、落語会

(1時間早いのでご注意)

 

春風亭一蔵さんと入船亭小辰さんは、今年の秋に真打に昇進されることが決まっています。

今年の秋には一昨年お越しいただいた柳亭市弥さんも昇進されます。同期三人衆で度々落語会も開催されています。

おてらでらくごのお手伝いは、人選から任されていますので、いつかこのお二人をと思っていました。

そして、ついにそのいつかが巡ってきました。

 

お二人とも、この秋に真打昇進が決まっているということは、推しに推されて、人気も実力もお墨付きということなのです。聴けばそれぞれに魅了されること請けあいなので、多くは語りません。

でも一言づつ

一蔵さんは、一目でその見た目にほんわかし、一声でぐいとひきつけられ、さらにいろんなポイントでギャップ萌えします。

小辰さんは、一目で将来のご隠居さま然に落ち着きを感じ、一声でその良さに惚れ惚れし、さらにいろんなポイントで安堵感を覚えます。


もちょっと付け加えると

一蔵さんには、光がんざき亭としてとってもご恩がありまして、小辰さんには、がんざき亭おなじみの扇辰師匠のお弟子さんとしてとっても親しみがあります。

なので、お二人そろってお招きできて、ほんとうにうれしく、とっても楽しみです。


同じ年に前座と認められ、同時期に落語家の修行に励んだお二人は、ライバルでもあるのですが、お互いに切磋琢磨して、とても仲が良いようです。

それぞれに持ち味を生かした高座をどうぞお楽しみに。

 

 

 

 

 

本光寺おてらでらくご根多帳

2023年 本光寺 第5回 6月18日(日)

出演:三遊亭歌彦

   入船亭扇太

 

 

2022年 本光寺 第4回 6月19日(日)

出演:春風亭一蔵

   入船亭小辰

真田小僧 小辰

親子酒 一蔵

 お仲入り

佐野山 一蔵

井戸の茶碗 小辰

 

 

2021年(10月の計画だったが、秋祭りと重なって実施せず)

 

2020年 本光寺 第3回 6月21日(日)

出演:春風亭正太郎

   柳亭市弥

転失気 市弥

粗忽の釘 正太郎

  お仲入り

看板の一 正太郎

禁酒番屋 市弥

 

 

2019年 本光寺 第2回 6月11日(日)

出演:三遊亭天どん・遠峰あこ

牛ほめ 天どん

アコーディオン あこ

  お仲入り

アコーディオン あこ

茶の湯 天どん

 

 

2018年 本光寺 第1回 6月10日(日)

出演:柳亭左龍

家見舞

お菊の皿

  お仲入り

試し酒

 

みやこ寄席根多帳

ビジネスホテルみやこ(下松市)にて

第4回 2023年2月19日

「獺魚を祭る夜の扇辰」

真田小僧 辰ぢろ

二番煎じ 扇辰

 

第3回 2022年6月19日 

転宅 小辰

 お仲入り

短命 一蔵

 

第2回 2021年10月17日 

三遊亭遊かり

ちはやふる

 お仲入り

幇間腹

 

 

第1回 2021年4月29日

鈴々舎馬るこ

道具や

船徳

 お仲入り

権助

※配信あり

光がんざき亭 ご案内

 

光がんざき亭根多帳

https://hikariganzakitei.hatenablog.com/entry/2020/03/22/074841

 

おてらでらくご根多帳

https://hikariganzakitei.hatenablog.com/entry/2018/05/12/122700

 

漢陽寺おてらでらくご根多帳

漢陽寺おてらでらくご - 光がんざき亭 (hatenablog.com)

 

本光寺おてらでらくご根多帳

本光寺おてらでらくご根多帳 - 光がんざき亭 (hatenablog.com)

 

みやこ寄席根多帳

みやこ寄席根多帳 - 光がんざき亭 (hatenablog.com)

 

光がんざき亭其の33 三遊亭歌奴独演会 お礼

いつもご贔屓にありがとうございます

其の33 三遊亭歌奴独演会、ご来場いただき、
誠にありがとうございます。

今回は2年ぶりに私達のホームグラウンド、
Be st.催事場にて開催いたしました。

新型コロナウイルス感染対策を講じて、
定員を40人に限定しました。

光がんざき亭存続を心配された歌奴師匠からのご提案で、
文化庁のコロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業
(ARTS for the future) の一環で開催しました。

 

ご出演は三遊亭歌奴師匠、鏡味仙志郎さん、三遊亭歌彦さんのお3人。

演目は

新聞記事 歌彦

試し酒 歌奴

茶番(忠臣蔵五段目 山崎街道)

 お仲入り

太神楽 仙志郎

人情匙加減 歌奴


2年ぶりのBe st.催事場での開催です。
いつもののぼりも立てました。
一日限りの寄席、出現です。

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受付に立っていると、お客様から「待ってました」「お久しぶりです」とお声かけいただきました。
いつもお客様、久しぶりのお客様、初めてのお客様、
光市内はもちろん、田布施、平生、下松、周南、山口、岩国、大島、
都合がついて転居先の出雲市からお越しくださった元ご常連様も。
続々お集まりいただき、いよいよ開演時間です。

 

最初に登場の歌彦さん、歌奴師匠のお弟子さんです。

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あいにく私は中に入りそびれて、ドア越しに耳をそばだてて聞いたのですが、はっきり聞こえる良いお声。

世話人Nに言わせると「筋の良さを感じる」とのこと。

 

つづいて、歌奴師匠。
歌奴師匠は2019年2月以来のご出演ですが、前回は室積の
アイランドアカデミーが会場でしたので、Be st.催事場へは
2013年5月以来、実に8年ぶり。

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5升の酒が飲めるか、どうか賭けをする噺『試し酒』。
酒を飲むしぐさをしながら、師匠が喉を鳴らして演じます。

大きな盃を「くい、くい、くい」と上げていくと、
師匠の喉が「くう、くう、くう」と鳴ります。
その美味しそうな音!!

こじんまりとしたBe st.催事場ならではで、
師匠が演じる効果音がよく聴こえます。

中手(演技途中賞賛する拍手のこと)も入る名演技!
ほれぼれ聴き入りました。。

 

つづいて、茶番(ちゃばん)
歌奴師匠と仙志郎さん、登場。

茶番(ちゃばん)とは、茶番劇の茶番。
参考文献『現代落語辞典』によりますと、
「茶番狂言のこと。二人または三人が掛合いで演ずる滑稽芝居(略)」と説明してあります。
演ずるのは歌舞伎の一場面などで、面白おかしくパロディで演じられます。

今回は落語『中村仲蔵』でもおなじみの
忠臣蔵五段目、山崎街道の場面。

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お二人でよく演じられる茶番なので、
コンビネーションはばっちり。
息の合った掛け合いで、笑いを誘います。

 

お仲入りには換気もして
後半です。

 

まずは仙志郎さんの太神楽(だいかぐら)
傘の曲芸

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意外にBe st.催事場は天井が高いので、
傘の上で回す金輪も毬も高くあがります。

 

五段茶碗
一つ一つ茶碗を積み重ね、高さを増していきます。
最前列のお客様はドキドキ。
技が決まるごとに、お客様もマスク越しに「おお~」と声がもれます。

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最後にも一度、歌奴師匠が高座へ。

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大岡裁き物の『人情匙加減』
恋煩いで病んでしまった花魁を看病した若旦那が騒動に巻き込まれ、それを仲裁する大家さん、ついには「お恐れながら」と大岡越前守様の裁きを受けることに。
登場人物が多い話ですが、ちょっとしたしぐさや声の調子できっちりと人物を演じ分けられるので、すんなりと物語の中に入っていけます。
どうなる?どうなる?と展開にハラハラしますが、
そこは名裁きで一件落着、溜飲が下がる思い。

噺の中にアルクや室積温泉など地元ネタや、日本大学理事長など時事ネタのくすぐり(噺の中で笑いを誘うギャグ)がちりばめられ、それが絶妙で、大笑い!

歌奴師匠の落語はいつ聴いても、どの噺でも
お人柄がにじみ出て朗らかで、笑っているうちに気持ち良く、明るく幸せな気分になります。

 

ひと時、日ごろの憂さやコロナ禍を忘れて、
楽しい時間を過ごすことができました。

こじんまりしたBe st.催事場ならではの醸し出される一体感が

光がんざき亭の真骨頂なのかもしれません。

 

来年は12年目、干支も一回り、

光がんざき亭はこれからも機会をとらえて、開催いたします。