光がんざき亭は、次回の開催で、20回目となります。
おかげさまで、20回!
記念すべき20回目は、いつもの落語ではなく、
浪曲です。
なぜ、浪曲なのか・・・
奈々福さんと豊子師匠を皆様と一緒に聴きたいから
そして、ようやく日程が合ったから
なのです。
浪曲って、古臭いイメージがあるかもしれませんが、
実は明治期に確立された演芸なので、落語よりも新しいものなのです。
「旅ゆけば~」
「あ、っとおどろく、タメゴロー」
↑ これを読むとき、自然と節が頭の中をめぐりませんでしたか?
めぐったあなたには浪曲DNAが組み込まれてます!
かつて黄金期を築きあげた浪曲は日本人の中に、生き続けていると思います。
だから、聴けば、なんとなく聴いたことがある感じがするのです。
かつては長者番付に浪曲師たちが名前をつらねた時代もありました。
高度経済成長期、いろんな娯楽が盛んになり、テレビも普及し、
次第に浪曲の人気が陰っていきました。
しかし、平成になって、浪曲とロックを融合させたり、弾き語りスタイルで演じたりする
国本武春さんの活躍もあり、再び浪曲が聴かれるようになっていきました。
そして今、
浪曲はひたひたとブームになりつつあります。
だから聴いてほしい、ではないのです。
浪曲を聴くと元気になれるんです。
浪曲は生きもの。
同じ演目でもその時々で、演者の声の調子や節回しが違う。
それに合わせて、曲師は浪曲師の口元を見て、即興で演奏する。二人は丁々発止でやり合い、物語を紡いでいく。
それに、浪曲は観客参加型度が他の演芸に比べて、高い!観客は興に乗じて、掛け声を大いにかけていいのです。むしろ、掛けるからこそ、口演が盛り上がるのです。
今回お招きする玉川奈々福さん、浪曲を始めたことで、それまで悩まされていた体調不良が次第に改善したそうです。
大きな声を出せば、呼吸が深まり新陳代謝が良くなります。笑えばナチュラルキラー細胞が増え、泣けば涙が心を浄化します。
効能のほどは、ハンサムウーマンの奈々福さん、御歳80歳!の曲師豊子師匠を見れば、わかるはず。
お二人を拝顔するだけで、きっと明日は今日とちがう一日!
だから浪曲を、このお二人を聴いてほしいのです。
2013年11月23日に、長州ファイブ英国渡航150周年記念特別公演
「スーパー浪曲師 国本武春の世界」を開催しました時は、実行委員会で主催しました。
ですから、光がんざき亭単独では初めての浪曲の公演と相成ります。
代表世話人の私が、玉川奈々福さんを拝聴したのは、2014年夏のことでした。とっても素敵な浪曲師がいらっしゃる、武春さんとも共演されている、という情報が、インターネットから流れてきて、いつかお聴きしたいものだと思っていたら、博多の美容院(!)を会場に、ライブがあるとツィッターで知り、出かけて行きました。
一目、一聴きで魅了されました。
奈々福さんのかっこよさったら!着物も素敵で、こだわりのチョイス。
聴いていて物語に自然と引き込まれ、節回しの心地よさに、拍手をし、「名調子!」と叫んでました。
その時の曲師も沢村豊子師匠。
ずっと奈々福さんの横顔を見ながら、演奏し合いの手を入れ、二人で物語がつづられていきます。全くの即興演奏、そのスリリングなこと!
これは実際に聴いていただかないと、言葉では表現できません。
そのライブの後、演者を囲んでの茶和会がありまして、奈々福さんに「ぜひ光市へ」とアピールいたしました。
光市と聞いて、奈々福さん「周防猿まわしの光市ですね」とおっしゃられました。「小沢昭一さんともご縁のある」とも。さすがは演芸にお詳しい奈々福さん!とっさにそう言っていただけて、とても光栄なことでした。
その後、奈々福さんからは日程のご提案を都度都度いただいたのですが、
こちらの都合と合わず、1年、また1年・・・
そうして、ようやく今年!奈々福さんとがんざき亭との都合が合いました。
そうして、光へお招きすることになったのです。
3年越しですから、ほんとに楽しみで、わくわくしています。
このわくわくしている気持ちが皆様にも伝わって、ご一緒にお楽しみいただければと思います。
心に効きます 召しませ浪曲
玉川奈々福独演会へ、どうぞお運びください。
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